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ゆず肌とは?塗装面が波打つ不良の原因と対策

ゆず肌。

あまり一般的には聞かない言葉かもしれません。

でも、クルマの塗装面を顔を近づけてよく見てみてください。

少し波打って見えるはずです。

それがゆず肌です。

クリヤ層のムラ。

オレンジピール。

そう呼ばれることもあります。

今回は、現場でよく使う『ゆず肌』という呼び方で統一します。


ゆず肌とは何か?

ゆず肌とは、塗装面がボコボコした質感になり、見た目の美しさを損なう不良です。

塗装品質において、かなり厄介な不良です。

なぜなら、完全になくすのが難しいから。


塗膜を厚くすれば解決する?

理論上はできます。

塗膜を厚くすれば、塗料が流れて表面が整いやすくなりますが、現在の塗装膜厚が正常であるならば、現実は無理です。

理由は簡単。

  • ダレ不良が増える
  • 塗料コストが増える
  • 塗膜管理が難しくなる

だから、限られた塗膜の中で品質を出す必要があります。

ここが難しい。


ゆず肌の原因は多い

ゆず肌になる原因は多いです。

例えば。

  • 塗料粘度が高い
  • 乾燥が早すぎる
  • 吐出不足
  • エアー圧不足
  • パターン不良
  • ガン距離
  • ガン速度
  • ガン角度
  • 塗装動線
  • 塗り重ね回数
  • セッティングタイム異常
  • 温度異常
  • シンナー配合ミス
  • クリア乗せ遅れ
  • 治具やハンガー変形

かなり多いです。

これだけでも厄介さが分かると思います。


でも本質は2つだけ

原因は多い。

でも大きく分けると、たった2つです。

・塗り薄
・塗料の乾燥

この2つです。

ここを理解すると整理しやすくなります。


塗り薄とは?

中途半端にしか塗れていない状態です。

塗料が足りない。

表面が整う前に塗装が終わっている。

この状態です。

突発で発生するゆず肌は、

まずこれを疑います。


塗り薄の調査ポイント

まず確認すること。

  1. 吐出、霧化、パターン設定は適切か
  2. エアー供給異常はないか(コンプレッサー、ホース、継手)
  3. 治具やハンガー変形はないか
  4. ティーチング条件は適切か(距離、速度、角度、動線、重ね回数)

この辺を見ます。


塗料の乾燥とは?

塗料が乾きすぎること。

これがゆず肌の大きな原因になります。

発生要因はこうです。

  • 休憩を挟んだ
  • ライン停止
  • 調合ミス
  • 温度変化
  • ボイラー異常

こういった条件変化です。


発生タイミングを見る

ゆず肌が発生したとき、その製品がどんなタイミングで塗装していたのかを見ておく。

例えば。

  • 休憩後だけ出る
  • ライン停止後に出る
  • 特定色だけ出る

これを見るだけで、かなり絞れます。


休憩後に出るゆず肌

これは、大体ベース塗料の乾きすぎです。

私の現場でも、過去にかなり苦労しました。

セッティングタイムを軽く見ていた時期です。

かなり痛い目を見ました。


セッティングタイムが重要な理由

塗料は、完全に乾いてはいけません。

次工程を重ねる時、少しだけしっとりしているくらいが理想です。

そうすることで、層と層が馴染んで、じわっと伸びます。

これが綺麗な塗装面になります。


乾きすぎると何が起きるか

塗料表面の伸びが悪くなります。

つまり、次の塗料が広がらない。

ベース塗料が乾くと、クリア塗料が伸びない。

これがかなり危険で、品質に直結します。

ある意味、全面ハジキみたいなものです。

まぁ、ゆず肌なんですけどね(笑)


普段から乾き早め管理が楽

以前、別記事で私はこう書きました。

塗料は乾燥早め管理が理想

これは今でもそう思っています。

それには理由があって、余裕ができるからです。


乾き余地という考え方

例えば、塗料の乾き具合を1〜10で考えます。

1が乾いていない状態で、10が完全乾燥。

普段6で品質を出せるように塗装条件を整えておきます。

残りの乾き余地は4です。

あくまでも私の職場ではこれが理想です。

ではもし、普段4で品質を出していたら?

乾き余地が6になります。

余地という言葉から、一見余裕に見えますが、でも違います。

塗料は、乾けば乾くほど乾燥速度が遅くなります。

4→5は早い。

でも、

7→8は遅い。

つまり、後半ほど変化が緩やかになります。

だから、ある程度乾き気味管理の方が安定しやすい。

これが現場感覚です。


最後に

ゆず肌は、突然発生するものと慢性的に出続けるものがあり、かなり厄介です。

でも、見方を変えれば整理できます。

  • 塗り薄なのか。
  • 乾燥なのか。

まずそこから。

そこを切り分けるだけで、かなり原因を絞れると思います。

そして普段から、

  • 設備管理
  • 塗料管理
  • 温度管理

大変だとは思いますが、これを徹底できるよう目指しましょう。

それが最大の予防策であり、立派な改善になると思います。

私の現場のように、地獄を見ないためにも(笑)


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ここまで記事を読んでくださり、ありがとうございます。

※塗料管理について詳しく知りたい方はこちら。
まとめ記事も貼っておきますので、気軽にどうぞ♪

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