LifeFixNote|現場と生活の改善メモ

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共感は問題を解決しない。それでも人を救う理由

人は愚痴を語る。

そして不思議なことに、愚痴を語ったからといって問題が解決するわけではない。

上司は変わらない。

会社も変わらない。

人間関係も劇的には変わらない。

それなのに、人は誰かに話を聞いてもらう。

なぜだろうか。

人は本当にアドバイスを求めているのか

誰かから相談を受けた時、多くの人は解決策を考える。

転職したらどうか。

話し合ったらどうか。

考え方を変えたらどうか。

どれも間違いではない。

むしろ正しい意見だろう。

しかし相談した本人が求めているものは、必ずしも解決策とは限らない。

むしろ、

「それは大変だったね」

「分かるよ」

そんな言葉に救われることがある。

冷静に考えると不思議な話だ。

何も解決していないのだから。

共感がもたらす安心感

人は悩みを抱えている時、自分だけが苦しんでいるような感覚になる。

周りは上手くやっている。

自分だけがダメなんじゃないか。

考えすぎなんじゃないか。

そんな不安が頭をよぎる。

そんな時、

「自分も同じことを思ったことがある」

という言葉を聞くと少し安心する。

問題は解決していない。

それでも心は軽くなる。

なぜなら、自分の感じていたことが否定されなかったからだ。

共感コンテンツが人気な理由

ここ数年、ある種の動画や記事が大きな人気を集めている。

ブラック企業の話。

職場の人間関係の話。

転職の話。

政治の話。

それらに共通しているのは、必ずしも新しい情報を提供しているわけではないということだ。

それでも多くの人が視聴する。

なぜか。

そこには、

「そうそう、それなんだよ」

があるからだ。

人は情報だけを求めているわけではない。

自分の感じていたことを言葉にしてほしいのだ。

しかし共感だけでは終わらない

共感は人を楽にする。

それは間違いない。

しかし共感だけで終わるなら、人は何年も同じ愚痴を繰り返したりしない。

愚痴を語る人の中には、何度も同じ話をする人がいる。

聞く側からすると、

「またその話か」

と思うこともあるだろう。

しかし本人の中では、少しずつ変化が起きている場合がある。

最初は怒りだったものが。

次は不安になり。

やがて別の感情へ姿を変える。

人は共感を通して、自分自身の感情を掘り下げていくことがあるのだ。

最後に

共感は問題を解決しない。

それでも人を救うことがある。

なぜなら、人は問題だけに苦しんでいるわけではないからだ。

孤独や不安にも苦しんでいる。

そして共感は、その孤独を少しだけ和らげてくれる。

しかし本当に興味深いのは、その先だ。

人は共感を繰り返すうちに、自分が何に怒り、何に苦しんでいるのかを少しずつ理解していく。

では、人は本当は何に怒っているのだろうか。

次回は、その「怒りの正体」について考えてみたい。