
これまで、愚痴や共感、怒り、責任感について書いてきた。
責任を返すことの大切さについても触れた。
しかし、それでも上手くいかないことはある。
どれだけ頑張っても。
どれだけ考えても。
どれだけ相談しても。
限界を迎えることはある。
世の中には、
「辞める前にもっと頑張れ」
という人がいる。
「石の上にも三年」
という人もいる。
もちろん、それが正しい場合もあるだろう。
少し踏ん張れば状況が良くなることもある。
しかし、全ての人に当てはまる訳ではない。
中には、踏ん張り続けた結果、本当に壊れてしまう人もいる。
だから私は思う。
本当に辛かったら辞めてもいい。
これは無責任な励ましではない。
労働者として認められた権利の話である。
会社を辞める。
転職する。
環境を変える。
どれも法律で認められた選択肢だ。
決して悪いことではない。
私自身、以前の職場を退職代行を利用して辞めたことがある。
世の中には様々な意見があるだろう。
自分で辞めると言えないのは甘えだ。
逃げだ。
社会人失格だ。
そう考える人もいるかもしれない。
正直に言うと、私自身もその気持ちは分かる。
自分で辞めると言えなかったのだから。
意気地がなかったと言われれば、その通りなのかもしれない。
それでも私は後悔していない。
なぜなら、あの時の私は本当に限界だったからだ。
毎朝会社へ向かうのが苦痛だった。
休日も仕事のことばかり考えていた。
会社のことを思い出すだけで気分が悪くなることもあった。
そんな状態で正面から戦う余力は残っていなかった。
だから退職代行を利用した。
それが理想的な辞め方だったとは思わない。
周囲に迷惑も掛かっただろう。
評価も下がったかもしれない。
それでも、自分自身を守ることを優先した。
そして今でも、その判断を後悔していない。
だから私は、退職代行を利用した人を笑うことはできない。
人にはそれぞれ事情がある。
外から見ただけでは分からない苦しみもある。
もちろん、家族や友人に相談できるなら、その方がいい。
信頼できる人がいるなら頼った方がいい。
一人で抱え込まない方がいい。
それでも限界なら。
辞めてもいい。
逃げてもいい。
まずは生き残ることを優先してほしい。
仕事は後からでも探せる。
しかし壊れてしまった心を元に戻すのは簡単ではない。
本当に辛かったら辞めてもいい。
私はそう思っている。
ただし。
一つだけ伝えておきたいことがある。
会社を辞めることはゴールではない。
その話は、また次回にしようと思う。







